最近、仕事終わって帰るときに空を見上げる癖が出来ました。
そして、「今日もやっぱり星は観えないか~」と落胆します。
北陸は晴れないのです。
でもどうしても星を観たくて調べると、オープンソースプラネタリウム、stellariumというものを見つけました。
http://www.stellarium.org/ja/www.stellarium.org
どうして急に星を観たくなったのかは置いておいて、鉄は熱いうちに打てと云いますし、使い方を紹介します。
この記事を読んで、少しでも星に興味を持つ人が増えますように。
stellarium
stellariumをインストールして起動すると、こんな画面が出ます。
このままグリグリするだけでも楽しいです。
下のメニューバーを見ると、地球上のどこの位置から、何時に見れる星空を表示しているのかが分かります。
左下からにょきっと出てくるメニューの設定ボタンから日本語化できます。
また、F6を押すと現在位置を変更することができるので、「Tokyo」にしてみましょう。
夜空を楽しむ
まず、stellariumではデフォルトで月を表示するようになっています。
ご存知の方も多いと思いますが、月というのはかなり天体観測に影響をしていて、満月の時の星空と、新月の時の星空はかなり違います。
月の明るさで他の星が見えづらくなってしまうので、星空を楽しみたい場合は、新月が良いみたいですよ。
覚えておきましょう。
stellariumでは、月及び太陽を非表示にすることが出来ます。
F4を押して、右上の「Show Solar System objects」のチェックを外しましょう。
そして東の空(12月28日20時の場合)を見ると、普段なら滅多に見ることが出来ない冬の天ノ川を拝めます。
この画像内の「オリオン座のベテルギウス」「おおいぬ座のシリウス」「こいぬ座のプロキオン」を結ぶと、冬の大三角形になります。
冬の天ノ川を挟んでいるなんて、ロマンチックですねぇ。
星座を観る
12月28日の午後8時の東の空を見ると、ちょうど有名なオリオン座などが登っている状態です。
下のメニューから星座線と星座名、それと星座絵を表示してみましょう。
少しカオスですが、こんな感じです。
星座神話の話をすると長くなるので今回は割愛しますが(私自信詳しくないですが)、星座の位置や絵の向きなどと密接に関わっていて、なかなか面白いです。
例に、オリオン座の神話を載せておきます。
うさん臭いまとめさいと風に書くと、
「アポロン『オリオンが妹とイチャついてうざいから、妹を騙して殺してもらったったwwwwww』」
というところでしょうか。
アポロン許すまじ。
冬のアルビレオ
全く有名ではありませんが、最近知った綺麗な星をご紹介します。
おおいぬ座のシリウスからの図から追っていきます。
シリウスから下に下がって2つの星を頂点に正三角形を左向きに結んだところに、おおいぬ座145番星(h3945)という星があります。
この星、一見ただの星ですが、見かけ上二重に見える「二重星」と呼ばれる星です。
しかも、橙色と水色の美しい色。魅了されます。
かなり拡大すればこのぐらい綺麗に分かれています。
アルビレオといえば、有名なのは「銀河鉄道の夜」にも登場する「はくちょう座β星」ですが、冬のアルビレオも負けてはいません。
肉眼で二重に見えることは不可能ですが、比較的見つけやすい場所の星だと思うので、是非見つけてみてください。
流れ星
さて、stellariumは流れ星を流すことも出来ます。
F4を押して設定画面を出し、右下の「流れ星」の数を右へ動かしてみましょう。
表示されている数字が1時間あたりの流れ星の数だと思われます。
かなりの数に設定すると、待たずとも流れ星を確認できますね。
眺めているだけでも心が安らぎます。
まとめ
いかがでしょうか。無料とは思えないクオリティです。
さすがオープンソースといったところでしょうか。
stellariumには、まだまだ隠された機能がたくさんあります。
時間を早めたり進めたりすることはもちろん、望遠鏡のエミュレータや背景の変更、スクリプトを組んで星空を動かせたりするようです。
ここ数年、はやぶさだったりISSだったり、宇宙に関するニュースが多くてワクワクしますね。
これを機に、星空を見て星座を見つけられる、しかも神話を語れるなんて言ったら、注目を浴びるかもしれませんよ。
というか、マジ北陸晴れないのな……。